2018年02月09日

働くスタッフの環境を整える

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一面の窓ガラスから

明るい陽射しが差し込む

吹き抜けのオフィス。

天井からは

不規則にぶら下がる

球体の照明が

この会社の快適さを照らし出す。


フロアには、

高さの違うデスクが

整然と並んでいる。

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デンマークでは、

従業員から腰痛防止などの理由で

要望があれば、

会社は立ち仕事ができるデスクを

用意しなければならないらしい。


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会議室もまるでカフェのよう。


普段は食堂という2Fの一室には、

観葉植物がセンス良く配置され、

日本からの訪問者をフルーツやビスケット、

飲み物で歓迎してくれた。


アウトドアをイメージした

お洒落な手作り家具で

リラックスできそうな空間が広がっている。

スタッフが空を見ながら考え事をしたり、

談笑したりしている姿が目に浮かぶ。


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ジムもあった。

健康を気遣いジムに通う従業員が

少なくないことを知った会社が、

「業務後に、あらためてジムに行くのは大変だろう。

それなら会社で運動して帰ればいい」

と設置した。



集中力ややる気を

自らコントロールする

「エネルギー管理」の観点から、

業務時間中の利用も

許されているという。



これらは、

日本でいう「福利厚生」

にあたる部分だろう。


あまりに快適なオフィスで

生き生きと働く社員を目の当たりにして、

ふと思ったことは、


日本で「非金銭報酬」「企業努力」

などと言い換えられる

消極的なそれでは

全くないということ。


社員たちが

高パフォーマンスで

会社の利益や価値を上げ、

優秀な人材をさらに呼び込み、

定着させる「戦略」「投資」

のような位置づけなのだと。


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階段・コピー室・喫茶室など

いたるところに

ストレッチや姿勢を正すように促す

図解式メッセージボードが掲げられていた。


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壁に掛けられた

大きなホワイトボードには、

スタッフの顔写真入りのマグネットで、

いつ・誰が・どこで作業をしているのかが

一目でわかる。


デスクも棚もどこも整理整頓されていて、

書類が山積みになっていることはなかった。


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自分たちが創り上げた景観を写真に収め、

アート作品のように飾っているところも素敵だった。



働くスタッフの環境を整えることが、

心も整えていくのかもしれない。


コスト削減の嵐が吹き荒れる日本で、

戦略や投資になり得るものが

簡単に切り捨てられていないか。


あらためて考えさせられた。

posted by YOKO at 10:10| Comment(0) | 先進企業の取組み

2018年02月08日

時間管理よりエネルギー管理⁈

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「働き方改革とは長時間労働の是正だ」

と捉える企業は多いだろう。


ワークライフバランスを実現するために、

まずは時間管理を徹底して

生産性の向上を目指す。


他の施策を組み合わせたりもするが、

効率よく働くためには

時短がメイン。


それが一般的だろう。



しかし、

デンマークの“働きやすい企業No1”

を受賞したMALMOS社は違う。


モーテン・ハンセン社長は

「エネルギーマネジメントこそが大切」

と訴える。


訳して「熱量管理」。


聞き慣れない言葉だ。


ハンセン社長のいうエネルギーは、

一人ひとりがその時々に発揮できるパワー

と言い換えられるかもしれない。



816時まで働くことが

全ての従業員に必要と思っていない。

最大のエネルギーを出せる時間帯は

人によって違うのだから。


働く時間でなく、

プロジェクトの進行を

きちんと守っているかを評価する」

という。



従業員のモチベーションや集中力に

全く目を向けず、

定時退社させることだけにこだわっても

生産性は上がらない。


持ち帰り残業が増えて

事態はより深刻になるだけ。


日本企業の長時間労働が減らない根幹には、

エネルギー管理の視点の欠如があるのではないか。



ハンセン社長は、

社員のエネルギーをマネジメントできる

「企業文化の構築」こそ

戦略的経営に不可欠とする。



では、

エネルギー管理とは具体的に何か。


MALMOS社が実践する代表的なものが、

会議前に行う

「セルフエネルギーチェック」。


3分間、深呼吸して、

会議で解決したい事や

成し遂げたい事、

質問に対して

引き出したい事

などを頭の中で整理する。


そして、

各々が身体的・精神的・感情的・スピリチュアル的に

今の状態がどうかを考え、

総合評価を親指で示す。


親指が上向き:良い

親指が横向き:まあまあ

親指が下向き:悪い


参加者は

「だれが、いま、どのような状態か」を知り、

一人でも親指が横から下向きだったら、

その人の状況や理由を聞いて

状態が上向くよう対応する。


全体のエネルギーが低い時は

議題を減らすことも。


逆に、

高ければ議題を増やしたり

難題に取り組んだりするという。 



そもそもエネルギーは目に見えない。

が、感じることはできる。


意識すれば、

今の時間を単純作業や雑務に充てるか、

集中力がいる作業をするか、

自身で仕事をマネジメントできるようになる。


リーダーも

部下のエネルギーをうまく引き出し、

管理できるようになれば、

会社は最大の成果を出せるようになる。


時間管理でなく、エネルギー管理

という概念の下に

社員の働きやすさを追求する。


日本企業が目指す

次のステージではないだろうか。

posted by YOKO at 10:28| Comment(0) | 先進企業の取組み

2018年01月24日

“働きやすい企業No1”が大切にしていること

デンマーク最大の労働組合3F(スリーエフ)選ぶ

“2017年働きやすい企業No1”を受賞した

MALMOS(マルモス)社。


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ノミネートには業績はもちろん、

従業員や関連企業からの推薦が必須だ。

審査員は書類だけでなく、

会社訪問や従業員らへの

聞き取りもして評価する。



ステークホルダー(利害関係者)からも慕われる

ワークライフバランス先進企業“は一体、

何を大切にしているのか。



首都コペンハーゲンがある

シェラン島に本社を構え、

国内最大規模の造園業を営む

MALMOS

この事業のスタッフは130名。


屋上緑化や

公共の場の景観づくりが専門で、

顧客は主に国や自治体だ。


高い技術力は評判で、

豪雨の際に

下水を溢れさせずに処理する

気候変動に適応した緑地化技術は、

国際コンテストで優勝した。


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モーテン・ハンセン社長が

一番心がけているのは


「スタッフがこの会社で働きたいと思えること」。


そのためには、

「一人ひとりがリーダーシップを持てることが重要」


と話す。



リーダーシップは、

一般に管理職が担うものという印象がある。


だが、MALMOSでは

自分の半径3m以内で発揮するもの


トップダウンでなく、

それぞれの部署に

リーダーシップをとる人がいて、

その部署の下につく組織の中に、

またリーダーがいる。


基本は

全員がリーダーシップを発揮するもの

と考えている。


つまり、

スタッフ全員に


決定の自由

があるのだ。


スタッフたちは、

・会社から信頼されている

・意見を聞かれる存在だ

・必要とされている


というメッセージを

会社から受け取っているのだと思う。


だから、

自分が関わった決断に責任を持ち、

仕事へのモチベーションも高い。


それは、

企業の業績向上につながっていく。



日本では、

業績をあげるには、

まず顧客満足度をあげることが大切だ

と考えがちだ。


MALMOS

スタッフの満足度が高まれば、

顧客満足度はおのずとアップすると考える。


元気のない料理人が

つまらなさそうに作るラーメン屋さんより、

楽しそうに働く料理人がいる店に

客は集まるーということだ。


当たり前だが、

実行するのは意外と難しい。



MALMOSでは、

リーダーシップを発揮しやすくするため

ヒエラルキーを薄くしようと努めている。


上司を介さず、

必要な人同士が

直接コンタクトを取れば、

中身の濃い議論ができ、

意思決定のスピードも上がるからだ。



ハンセン社長は

従業員たちへ


「決断に迷った時は

MALMOSのためになるかどうか?

と自分に問いかけよう」


と伝えているそうだ。



経営資源である人に

全幅の信頼を寄せている。


「企業は人なり」を体現した会社だった。

posted by YOKO at 10:38| Comment(2) | 先進企業の取組み