2018年01月12日

実生活につながる学びの工夫

デンマークの国政選挙の投票率は85%以上。

ちなみに日本は201710月の衆院選で53.6%

ここ5年ほど6割に達したことがない。


デンマーク人の政治参加意識が高い理由は、


・王制を倒して民主主義を勝ち取った歴史

・オンブズマンの存在で政府が透明

・比例代表制で死票がない

・争点が身近で明確

・立候補するのにお金がいらないので10代の議員も誕生

・国会議員の年収は市民と大きく変わらず約900万円、

 地方議員は無報酬。故に汚職がなく政治家が市民に近い―


など、挙げればきりがないが、

やっぱり

「教育」によるところが大きいと思う。


訪れた学校では、

9年生(1415歳)が

近く行われる地方選挙に合わせて

模擬選挙をするという。


授業を担当するのは、

元市会議員の教師。


自治体も

選挙制度を説明する職員を派遣して

授業に協力するそうだ。


生徒たちは

政党や各候補者の公約について

情報を集め、整理、理解する。


そして、

各自が支持政党について

考えを述べ、ディスカッションする。


投票当日は、

コピーした用紙で

校内に設けた疑似投票箱に投票。

普通の選挙と同じように

選挙管理人役も生徒が担い、

結果も授業で取り上げるという徹底ぶり!


1415歳の子が国政の論点を理解し、

意思を任せられる政治家を自ら選ぶ―。


それには、

メディアやインターネットからの情報を鵜呑みにせず、

正しく読み解く力も要求される。


この学校では、

7年生(1213歳)から

メディアリテラシーの授業も行っているそうだ。


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日本では、

教育現場で政治の話はタブー

とされていることもあり、

学校では一般的な制度しか教えない。


結果、

政治が実は生活と密接に関わっていることに

大半の人が気づかず、大人になっているように思う。


デンマークでは、

子どものころから

実社会と結びついた学びを積み上げる。


人任せでなく

自分たちでよりよい国にしよう

と考えるデンマーク人にとって、

年金が消えたのに

10年間も誰も気づかない、

気づいても明るみに出ない

日本の現象はきっと理解できないに違いない。



現地のツアーコーディネーターが、

息子さんが低学年の時に使っていた

教科書を見せてくれた。


その名も「生きた世界」。


新しい土地に越してきた

男の子と女の子が

真っ暗な部屋で画びょうを踏むー。

「痛い」という感覚は何なのか?

動物はどうなのか?


日本の理科に相当する物語調のそれは、

ひたすら生活に結びついていた。


何のために勉強するのかが一目瞭然!


「よりよく生き抜くためだよ」と、

教科書が語り掛けている気がした。


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posted by YOKO at 11:11| Comment(0) | 義務教育機関
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